clarinet 初級

クラリネット演奏の質が変わる!照沼夢輝流「フィンガーブレス」呼吸法

クラリネット演奏において最も重要な「息」。本記事では、照沼夢輝講師がキース・アンダーウッド氏考案の「フィンガーブレス」を徹底解説。肺を活性化させ、安定した音色を手に入れるための実践的な呼吸エクササイズを学びましょう。

講師
照沼 夢輝
更新日
2026.01.27

※本記事は動画の内容に基づいてCreatone運営事務局が作成しました

動画情報
  • タイトル:クラリネット演奏の質が変わる!照沼夢輝流「フィンガーブレス」呼吸法
  • 楽器名:clarinet
  • レベル:初級
SUMMARY
この記事のポイント
  • 管楽器演奏における「息」の重要性と役割の理解
  • キース・アンダーウッド氏考案の「フィンガーブレス」実践法
  • 肺を最大限に活性化させるための効果的な吸い方
  • 安定した息を長く持続させるためのコントロール術
  • 腹式呼吸と胸式呼吸を組み合わせた全身呼吸のポイント

クラリネットを演奏する上で、最も基本的かつ重要な要素は何でしょうか?それは間違いなく「息」です。弦楽器にとっての弓と同じように、管楽器における息は音を生み出し、表情を司るエネルギーそのものです。息のコントロールができれば、演奏の悩みの大半は解決すると言っても過言ではありません。今回は、プロ奏者も実践する驚きの呼吸エクササイズ「フィンガーブレス」をご紹介します。この呼吸法をマスターすることで、音色の深みやフレーズの持続力が劇的に向上し、理想の演奏に一歩近づくことができます。

クラリネット演奏の土台「息」の重要性

クラリネットの音色を安定させ、美しいフレーズを歌い上げるためには、安定した息の支えが不可欠です。しかし、多くの学習者が「呼吸法」という言葉に縛られ、体に余計な力が入ってしまうことがあります。特に腹式呼吸を意識しすぎるあまり、かえって呼吸が浅くなってしまうケースも少なくありません。まずは、息を吸う・吐くという動作をよりシンプルに、かつダイナミックに捉え直すことが、上達への近道となります。息さえ自由に操れるようになれば、音程や音質の改善、さらにはテクニカルなパッセージの克服も格段にスムーズになります。 呼吸は単なる空気の出し入れではなく、音楽的なエネルギーの循環であることを意識しましょう。

Lesson Point
呼吸を意識しすぎると、逆に肺が硬くなり空気が入りにくくなります。管楽器演奏においては、無理に形を作るのではなく、まずは「ただ空気をたくさん吸う」という単純な目的に集中することが、深い呼吸を手に入れる第一歩です。フィンガーブレスはこの「無意識のブレーキ」を外すために非常に有効な手段となります。
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フィンガーブレスの具体的な手順

  1. 口を「タコの吸盤」のような形にして、人差し指の腹を口元にしっかりと押し当てます。指と口の間に隙間を作らないことが重要なポイントです。
  2. 肺の中にある空気を、指の隙間から「これ以上出ない」というところまで完全に吐き切ります。お腹の底から絞り出すようなイメージで行いましょう。
  3. 吐き切った反動を利用して、周囲に聞こえるほどの大きな音を立てるようにして、一気に勢いよく空気を吸い込みます。この瞬間に肺が大きく広がります。
  4. 吸い込んだ息を、指の抵抗を感じながら、できるだけ細く長く、一定のスピードで吐き出します。最後まで圧力を緩めないことが上達のコツです。
⚠️
ここをチェック
空気を吐き出す際に、一度にドバッと出してしまうのはNGです。指の抵抗をしっかりと感じながら、マウスピースに息を流し続けるようなイメージで、粘り強く一定の圧力を保ちながら吐き出すように心がけましょう。また、吸うときに音がしない場合は、肺が十分に開いていない証拠です。周囲に聞こえるほどの吸気音をあえて意識することで、肺の奥まで空気が届き、より多くの酸素を取り込めるようになります。

今回紹介するのは、フルート奏者のキース・アンダーウッド氏が考案した「フィンガーブレス」という画期的なエクササイズです。この方法は、指を使って物理的な抵抗を作ることで、肺を強制的に活性化させ、息の出口をコントロールする感覚を養います。マウスピースに息を吹き込む際の抵抗感に近い状態を再現できるため、実際の演奏に直結する呼吸トレーニングとなります。それでは、具体的なステップを見ていきましょう。この解説では、指の当て方や口の形の重要性を詳しく説明し、なぜこの動作が効果的なのかという背景にも触れていきます。

全身を使った呼吸でクラリネットを響かせる

「呼吸は腹式呼吸でなければならない」という強い思い込みを一度捨ててみてください。もちろん腹式呼吸は基礎として大切ですが、それだけではクラリネットを十分に鳴らし切るための大容量の空気を確保できません。腹式に加えて、胸にも空気をたっぷり入れる「全身呼吸」を意識することで、より余裕のあるブレスが可能になります。フィンランド放送交響楽団のフルート奏者、小山さんも提唱している通り、体全体を大きな風船のように全方位に膨らませるイメージで吸うと、ブレスの安定感が劇的に向上します。肺の上下左右、すべての空間を使い切る感覚を、このエクササイズを通じて体に覚え込ませましょう。これにより、高音域の安定や長大なフレーズの演奏が驚くほど楽になります。

まとめ

フィンガーブレスは、場所を選ばず、楽器が手元にない時でも行える非常に強力なトレーニング方法です。楽器を持つ前の数分間のウォーミングアップとして取り入れるだけで、その日のクラリネットの響きが見違えるように変わるはずです。「息の質=音の質」であることを常に忘れずに、日々の練習の中でこの呼吸の感覚を磨いていってください。安定した、支えのある呼吸こそが、あなたの音楽的な表現を自由にし、聴き手の心に届く演奏を支える最大の武器となります。照沼夢輝講師の教えを実践し、より自由で豊かなクラリネット演奏の世界を楽しんでいきましょう。

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